��月というのにこの天気。
ミゾレが雪になる。
何故かカッパの夢を見て起きた。
カーテンを開けるとすぐの軒下で若いカラスがくわくわと鳴きながら寂しげに雨宿りしていた。
カッパがくわくわ鳴くのか知る所でないが、若いカラスはくわくわ鳴くのだ。
目が遇って、若いカラスはひらりと逃げた。
移動した先は電信柱。
寒そうである。
そして吹きっさらしの風の中でこちらをじっと伺ってた。
しばらくぼんやり見ていたが、なんせ朝の忙しいじぶんだ、そんなことすっかり忘れてしまい15分ほどたっただろうか、なにげに窓越しに外を見ると、若いカラスはまだ電信柱にとまって孤高の姿である。
共感と言うほどでも無いが、一種の憐れみを覚える。
黒い羽が濡れそぼりだした。
すると、いかんともせずに、、やっこさん、くわっと一つ鳴いて鉛色の空へ翔んでった。
ミゾレは重たい雪に変わった。
ガラス向こうの暗い風景に張り付く。
なんだか気の毒に見えた。
くわくわ
リュウスケ
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